指導者講習会は(一財)柏崎市スポーツ協会が、日頃スポーツ指導に携わる様々な立場の方々を対象に、指導法とコンプライアンス意識の向上を図り、指導力・資質向上を目的に開催するものです。全5講座を開催いたします。今回はその5講座目です。
テーマ:コーチングに活かすスポーツ心理学
講 師:スポーツカウンセラー・臨床心理士 中島 郁子 様
(千葉ロッテマリンズ 球団本部チーム戦略部ハイパフォーマンスグループ所属)
日 時:12月7日(土)14:00~ 会場:柏崎市民プラザ 学習室201・202
今年の4月からプロ野球、千葉ロッテマリンズの球団本部チーム戦略部ハイパフォーマンスグループ所属となられた、スポーツカウンセラー・臨床心理士の 中島 郁子 様を講師にお招きし、指導者講習会を開催しました。中島様は昨年度まで、新潟医療福祉大学の助教として本講座に携わってくださいました。今年度は更にプロ野選手を相手にするスポーツカウンセラーとして、より高度な実践の場を経験されています。その経験を踏まえ、スポーツ選手への心理学的なアプローチの方法等についてご講義くださいました。「こころ」と「からだ」の関係は切り離せないことを前提に、こころの面からのアプローチ、からだの面からのアプローチをそれぞれご説明くださいました。試合等における緊張の度合いをコントロールするために有効な「呼吸法」について、「覚醒水準」の曲線図を用いた効果的な行動について、Eysenckの特性論を引用した、内向的選手と外交的選手の特徴とその対応について、「なんで?」の法則を通して、選手の心を育み、考える力を育てる指導法についてなど、専門的な内容を受講者に分かりやすくご教授いただきました。体力や技術力だけではパフォーマンスは向上しないこと、見えない心理的な部分のアプローチやフォローがとても大切であることを再認識させられる有意義な講座となりました。