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ジュニア育成指導者研修会(心の発達)

(一財)柏崎市スポーツ協会ジュニア育成指導者研修会  

主催:(一財)柏崎市スポーツ協会 共催:柏崎市教育委員会

ジュニア期の心の発達 

日時:11月4日(水)18:30~20:30

会場:柏崎市総合体育館 会議室

講師:新潟医療福祉大学 健康科学部 健康スポーツ学科 助教 中島 郁子 様

こころと身体は一緒であるという「心身一元論」の考え方は、日本的な存在の仕方(心と身体の在り方)である。欧米は「心身二元論」であり、日本人のアイデンティティの在り方とは根本的に異なる。この論は日本の禅の修行が参考となり、たとえば心を鍛えるために身体の限界を超えることを目指すといったように、心と身体は切り離して考えられないとのお話しでした。試合が近づくとお腹が痛くなる、大事な試合前にけがをする、練習道具を忘れる、時間に遅れる  など、心のことが身体表現や行動につながっていると感じることは、そういえばよくあるなあと思いました。

まず、こころの仕組みには、意識(コントロールが効くところ)と無意識(コントロールが効かないところ)がある。意識のコントロールの届くところでは、たとえば、体とつながっているイメージ(良いイメージをつくること)で、バスケットボールのフリースロー、サッカーのPKなどにも影響する。「緊張しないように~」とか、「~しない(・・・)よう(・・)に(・)」という声掛けは、実行することが困難なので良くないと説明がありました。

次に、無意識について、どのように心の課題として浮き上がってくるのかというその背景を、乳児から思春期年代の子どもの心の成長過程とともに説明がありました。

そして、心を安定させるには、たとえば、自信が持てない選手がいる場合は、葛藤に耐える心の力を育てることを意識してみる。身体能力や技術が高くない選手には、指導者がどこまで我慢できるかということもあるが、勝つこと以外の価値をみつけてやることができるか、ということに指導者の力が試される。精神的に弱い選手にはとくに、負けた理由を心に起因しないで、技術的な理由を見つけてやることができるかが大切というようなお話があり、納得することが多くありました。

やはり、ジュニア期の子どもは、見てほしい、わかってほしい、特別になりたいと夢を膨らませている。その夢の実現へ、少しでも近づくよう導くのが、指導者の本務であると強調されました。