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ジュニア育成指導者研修会(ジュニア期の心の発達)

(一財)柏崎市スポーツ協会ジュニア育成指導者研修会  

主催:(一財)柏崎市スポーツ協会  共催:柏崎市教育委員会

ジュニア期の心の発達

日時:6月3日(月)18:30~20:30

会場:柏崎市総合体育館 会議室         

 第4回ジュニア育成指導者研修会は、「テーマ:ジュニア期の心の発達」を、講師として新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科助教中島郁子様をお招きし、実施しました。

まず、心と身体は一体であるという「心身一元論」があるとのこと。この考え方は、日本特有の考え方であり、心を鍛えるために、身体の限界を超えることが必要であるという「修行」「禅」の考え方であるそうです。しかし、世界的には、心と身体は別にトレーニングする「心身二元論」の考え方も多く、ここから、メンタルトレーニングが生まれたとの話がありました。

次に、心のしくみとして、意識と無意識についてと意識の層と無意識の層の説明がありました。

「意識」は、コントロールが効き、「無意識」は、コントロールが効かないこと、また、夢やイメージ・偶然おこることなどで示されるそうです。

そして、こどもの心の成長を家づくりに例えられました。乳児期は「土地づくり」、幼児期は「庭づくり」、小学生期の(1回目の)「家づくり」はもう一つの世界の存在を知ることで起こります。中学生期(思春期)は「家の破壊」が起こり、子どもの家から大人の家に建て替える時期である、とのことで、いわゆる思春期の心の不安定を説明してくださいました。その後の人格の完成を目指し成長していく過程について、丁寧な説明がありました。

最後に、教えることと育てることは違うと強調され、考える力を育てることが重要であると話されました。子どもの成長や変容につながる魔法の言葉は無い、同じ言葉でも、話す相手によって受け取り方は大きく違う、何を言うかより誰が言うかが重要となり、普段からの子どもとの信頼関係が不可欠であることも強く述べられました。

受講者から、いくつかの質問が出されましたが、褒めるべきところはしっかり褒めることや、注意するよりポジティブな声掛けが大切だというお話がありました。他の質問にも、わかりやすく丁寧に回答され、受講者は満足して研修会を終えました。